文献の基本的な書き方

本会論文誌における文献の基本的な書き方を記載しています。
原稿作成時のご参考にしていただくようお願いいたします。
また、著者校正時の文献チェックリストも作っています。著者校正時だけではなく原稿作成時にもご活用いただきたくお願いいたします。

文献の基本的な書き方

※文献は英語で記載すること。

1. 雑誌の書き方

(1) 基本の書式

著者名*1 *2 雑誌名*3巻番号*4 (出版年), 最初の頁番号*5 (言語表記)*6https://から始まるDOI*7
  1. 著者名: ファーストネームやミドルネームはイニシャル。全員列挙 〔⇒以下、他の文献も同じ〕
  2. 著者と雑誌名の区切りは「:(コロン)」 〔⇒以下、他の文献も同じ〕
  3. 雑誌名: 2語以上はISO4にもとづく略記法(1語の場合は略記しない)で、イタリック体で記載 〔⇒雑誌の略記例リスト参照〕
  4. 巻番号: ボールド(強調)体
  5. 頁番号: 最初の頁番号のみ(頁番号が巻通しや号通しでない場合は「論文番号」)
  6. 言語表記: 英語文献でない場合のみ 〔⇒以下、他の文献も同じ〕
  7. DOI: https://から始まるDOIのURL(末尾にピリオドは不要)
表記例
No. 表記
例1 本会論文誌等の記載 N. Masuko : Tetsu-to-Hagané, 77 (1991), 871 (in Japanese). https://doi.org/10.2355 /tetsutohagane1955.77.7_871
A. Laasraoui and J. J. Jonas: ISIJ Int., 31 (1991), 95. https://doi.org/10.2355/isijinternational.31.95
S. Suzuki and K. Suzuki: CAMP-ISIJ, 5 (1992), 1433 (in Japanese).
S. Yamasaki, M. Mitsuhara and H. Nakashima: Bull. Iron Steel Inst. Jpn., 24 (2019), 498 (in Japanese).
例2 英語以外の言語の記載 L.M. Lenev and I.A. Novokhatskii: Izv. Akad. Nauk. SSSR Met., 3 (1966), 73 (in Russian).
E. Mazanek and M. Wyderko: Stahl Eisen, 89 (1969), 863 (in German).
Y. Qi, D. Yan, J. Gao, J. Zhang and M. Li: Iron Steel, 46 (2011), No.3, 6 (in Chinese).
例3 頁番号がなく論文番号がある場合(見かけは同じ) K. Konstantinou, F.C. Mocanu, J. Akola and S.R. Elliott: Acta Mater., 223 (2022), 117468. https://doi.org/10.1016/j.actamat.2021.117468

(2) 稀な書式 (雑誌の仕様により、表記項目が増えるケースあり)

著者名 : 雑誌名巻番号 (出版年), [号番号]*8, 最初の頁番号 (言語表記), [媒体表示]*9 DOIに代わるURL, (アクセス日).*10
  1. 号番号: 頁番号が巻通し頁番号でなく、号毎の頁番号のときに必要。またSupplementの場合、「Suppl.」と記載
  2. 媒体表示: DOIやURLを持たず、紙媒体でない場合に、CD-ROM等媒体を表示する
  3. URL: DOIを持たないが、該当文献の書誌情報等を特定できるURLを持つとき。この場合、恒久識別子でないことが多いため、アクセス日を併記する
表記例
No. 表記
例4 号番号の記載 C.H. Lin, S. Machida and H. Yoshinari: J. Soc. Nav. Archit. Jpn., 1993(1993), No.174, 523 (in Japanese). https://doi.org/10.2534/jjasnaoe1968.1993.174_523
例5 紙以外の媒体表示 S. Suzuki and K. Suzuki: CAMP-ISIJ, 21(2008), 111, CD-ROM (in Japanese).
例6 DOIはないが、URLで特定可能な場合 書誌表示へのリンクがある場合】
J.S. Kirkaldy: Scand. J. Metall., 20 (1991), 50. http://pascal-francis.inist.fr/vibad/index.php?action=getRecord Detail&idt=19831825, (accessed 2022-06-14).
PDFのリンクのみある場合】
P. McMillan: Am. Mineral., 69 (1984), 622. http://www.minsocam.org/ammin/AM69/AM69_622.pdf, (accessed 2023-03-20).

2. 書籍の書き方 ※書籍の他、国際会議プロシーディングも含む。

(1) 基本の書式

著者名 : 書籍のタイトル*1付随情報*2[編集者名]*3, 出版社, [出版社所在地]*4, (出版年), 頁番号*5 (言語表記)*6DOIorISBN*7
  1. 書籍のタイトル: 雑誌と異なり、略記の必要なし。ローマン体
    〔⇒正式な英語タイトルがない日本語タイトルの場合は、ヘボン式ローマ字表記で記載した後、( )付きで英訳タイトルを併記する〕
  2. 付随情報: 巻番号、改訂バージョンなどの情報、あるいは国際会議プロシーディングの場合は国際会議略称もカンマでつなげる
  3. 編集者名:「ed. by」を付けて名前を記載。複数の場合は「et al.」を使用可。なお、編集者と出版社が同じ場合は出版社のみ記載
  4. 出版社所在地: 不明の場合は記載不要
  5. 頁番号: 最初の頁番号のみ(書籍での通し頁番号がない場合は、その頁が特定できるように記載)
  6. 言語表記: 英語文献でない場合のみ
  7. DOIまたはISBN: https://から始まるDOIのURL。DOIを持たない場合は書籍のISBNを記載
表記例
No. 表記
例1 本会発行書籍 J. Itami and K. Ushioda: Improvements in the Strength and Reliability of Steels, ISIJ, Tokyo, (1997), 98 (in Japanese).
鉄鋼便覧】
Y. Ogawa: Handbook of Iron and Steel, 5th ed., Vol.1, ISIJ, Tokyo, (2014), 249 (in Japanese). ISBN978-4930980809
西山記念技術講座テキスト】
S. Asai: 153rd and 154th Nishiyama Memorial Seminar, ISIJ, Tokyo, (1994), 89 (in Japanese).
国際会議プロシーディング】
N. Kosaka and Y. Funakawa: Proceedings of the 4th International Symposium on Steel Science 2014, ISSS 2014, ISIJ, Tokyo, (2014), 143.
例2 日本語タイトルの記載 J. Burke, trans. by K. Hirano and H. Hori: Kinzoku Sohentai Sokudoron Nyumon (The Kinetics of Phase Transformations in Metals), Kyoritsu Shuppan, Tokyo, (1972), 47 (in Japanese).
例3 頁番号の記載 書籍の通し頁番号ではなく、章毎に頁数がある場合】
K. Tsutsumi, J. Kubota, A. Hosokawa, S. Ueoka, I. Sumi, H. Nakano and A. Kuramoto: Proceedings of the 9th European Continuous Casting Conference, ECCC 2017, The Austrian Society for Metallurgy and Materials, Leoben, (2017), Chapter 3, 265.
例4 編集者名の記載
DOIの記載
A.D. Rollet, U.F. Kocks, J.D. Embury, M.G. Stout and R.D. Doherty: Proceedings of 8th International Conference on Strength Metals and Alloys, Vol.1, ICSMA 8, ed. by P. O. Kettunen et al., Pergamon Press, New York, NY, (1989), 433. https://doi.org/10.1016/B978-0-08-034804-9.50065-6
例5 ISBNの記載 W.C. Leslie: The Physical Metallurgy of Steels, McGraw-Hill, New York, NY, (1981), 621. ISBN978-0070377806

(2) 稀な書式

  1. 翻訳者がいる場合の表記: 原著者の後に、“trans. by”に続けて翻訳者の名前を記載する(前項の例2参照)
  2. 紙以外の媒体表示: DOI、ISBN、URLを持たず、紙媒体でない場合に、頁数の後にCD-ROM等の媒体を記載する(次例6参照)
  3. プロシーディング等でのWebでの提供で頁数がない場合(出版社、所在地も不明): 頁番号の代わりにURLを記載、この場合アクセス日を併記する(次例7参照)
  4. 論文中で使用したデータベースやソフトウェアについては、文献では引用せずに、論文中で言及するに留める。文献として上げることができる場合には、次の例8表記(データベースあるいはソフトウェア名, バージョン, 提供元名称, 提供元所在地, (公開年).)の記載を推奨する。
表記例
No. 表記
例6 紙以外の媒体表示 K. Tsutsumi, J. Kubota, A. Hosokawa, S. Ueoka, I. Sumi, H. Nkano and A. Kuramoto: Proceedings of 9th European Continuous Casting Conference, ECCC 2017, The Austrian Society for Metallurgy and Materials, Leoben, (2017), 1032, CD-ROM.
例7 プロシーディング等でのWeb提供 H. Harada and M. Tanaka: Proceedings of 5th International Congress on CO2 Reduction in Steel Industry, (2020). https://hal.archives-ouvertes.fr/hal-01334718, (accessed 2019-09-25).
例8 データベースやソフトウェアの文献表記 TCS Steel and Fe-alloys Database, Ver.10.1, Thermo-Calc Software, Solna, Sweden, (2020).

3. 学位論文の書き方

修士論文は文献として認めないが、外国の修士論文については公開され内容が一般に確認できるものであれば文献として認めうる。

<基本の書式>

著者名 : 学位論文の種類, 大学名, (学位授与年), 頁番号, (言語表記). [DOIまたは、URL,(アクセス日)]
表記例
表記
Y. Kondo: Doctoral Thesis, Tokyo Institute of Technology, (1981), 17 (in Japanese).
K. Nakama: Ph.D. Thesis, Kyoto University, (2014), (in Japanese). https://doi.org/10.14989/doctor.k18276
S. Sirakami: Ph.D. Thesis, Tokyo University of Agriculture and Technology, (2017), (in Japanese). http://hdl.handle.net/10636/00001447, (accessed 2020-04-06).
G. Krauss: Sc.D. Thesis, Massachusetts Institute of Technology, (1961). http://hdl.handle.net/1721.1/11317, (accessed 2020-12-07).

4. 規格の書き方

<基本の書式> ※規格類は下記に準じて記載する。

規格番号: 制定年, 規格のタイトル (言語表記).
表記例
表記
JIS L 1902: 2008, Testing for antibacterial activity and efficacy on textile products (in Japanese).
ISO 14404-1: 2013, Calculation method of carbon dioxide emission intensity from iron and steel production -- Part 1: Steel plant with blast furnace.

5. Webサイトの書き方

規定では、「出版物などがない、または入手困難である、引用先が公的機関のホームページなどで、アクセス日が記載されていて、掲載継続性と信頼性が高いと判断される場合に限り、ホームページの引用を認める。」としている。

<基本の書式>

著者名] : Webページタイトル,Webサイト提供元,[“報告書の名称”],[(報告書発行日],入手先URL (言語表記),(アクセス日).
表記例
No. 表記
例1 著者が明確な場合 T. Furuhara: President's Message, The Iron and Steel Institute of Japan, https://www.isij.or.jp/about/index.html#message, (accessed 2023-06-02).
例2 著者が不明の場合
日本語Webの場合
Life Cycle Thinking, The Japan Iron and Steel Federation, https://www.jisf.or.jp/business/lca/lct/index.html (in Japanese), (accessed 2022-05-15).
例3 引用する報告書リストのダウンロード画面を入手先とする場合
(ダウンロード画面に示された報告書の名称を“ ”で囲んで、Webサイト提供元の後に記載する)
White Paper, Ministry of the Environment, Government of Japan, “Annual Report on the Environment, the Sound Material-Cycle Society and Biodiversity in Japan 2018”, (June 5, 2018), https://www.env.go.jp/en/wpaper/index.html, (accessed 2019-07-22).
例4 報告書そのもののURLを入手先とする場合
(Webサイトの基本の書式ではなく、書籍の書き方を準用する)
GHG Protocol Team and Steering Committee: Corporate Value Chain (Scope 3) Accounting and Reporting Standard, World Resources Institute and WBCSD, (2011), https://ghgprotocol.org/sites/default/files/standards/Corporate-Value-Chain-Accounting-Reporing-Standard_041613_2.pdf, (accessed 2022-04-15).

6. その他

その他、間違いやすい種々の表記例を紹介する。

なお、“manuscript in preparation”,“submitted”,“to be published”,“unpublished research”,“private communication”およびそれに類する表記は認めない。引用したい場合は文中で言及する。

表記例
No. 表記
例1 SAE Technical Paper類 (雑誌書式) K.Sato, Y.Tokita, M.Ono and A.Yoshitake: SAE Tech. Pap., (2003), 2003-01-0606. https://doi.org/10.4271/2003-01-0606.
例2 Nims クリープデータシート (書籍書式) NIMS Creep Data Sheet No.48A, National Institute for Materials Science, Tsukuba, (2012).
例3 旧National Bureau of Standardsの発行書籍 (書籍書式) D.J. Bacon and P.P. Groves: Fundamentals of Aspects of Dislocation Theory, NBS Special Publication 317, Vol.1, ed. by J.A. Simmons, R. deWitt and R. Bullough, National Bureau of Standards, Washington, DC, (1969), 35.
M.C. Morris, H.F. McMurdie, E.H. Evans, B.Paretzkin, H.S. Parker, N.C. Panagiotopoulos and C.R. Hubbard: Standard X-ray Diffraction Powder Patterns, NBS Monograph 25, Section 18, National Bureau of Standards, Washington, DC, (1981), 61.
例4 NIST-JANAF Thermochemical Tables (書籍書式) M.W. Chase: NIST-JANAF Thermochemical Tables, 4th ed., American Institute of Physics, Melville, NY, (1998), 154.
例5 特許 ※特許の引用は推奨しない G.A. Roberts, J.C. Hamanaker, Jr., and L. Pa: Alloy Steels, US Patent, US3117863, (1964).
例6 受理論文(巻号を付与されていないが公開されている場合) DOIを持つ場合】
K. Nishio, R. Matsumoto, H. Utsunomiya, K. Hayashi, Y. Hidaka and M. Sugiyama: Tetsu-to-Hagané, (2023), (in Japanese). https://doi.org/10.2355/tetsutohagane.TETSU-2023-012
DOIを持たない場合】
K. Nishio, R. Matsumoto, H. Utsunomiya, K. Hayashi, Y. Hidaka and M. Sugiyama: Tetsu-to-Hagané, (2023), (in Japanese), in press.

著者校正時の文献チェックリスト(著者用)

本用紙は、校正刷りにおける文献表記チェックリストです。
詳しくは、「文献の基本的な書き方」を参照して下さい。

分類 校正刷りにおける確認事項 チェック
<本文>
文献番号
文献番号が全て本文中で正しく引用(記載)されているか。
<本文>
著者引用
本文中で著者名を引用する場合、文献と同じ英語表記になっているか。
※著者が2名の場合は、例えば「Ono and Kimura」、著者が3名以上の場合は、例えば、「Onoら」、と引用
<文献>
書誌情報
引用文献表記(著者、雑誌名・書籍名、巻番号、出版年、頁番号など)に間違いがないか。
雑誌 著者名: 雑誌名, 巻番号(出版年), [号番号], 最初の頁番号 (言語表記). DOIまたはアクセス日を持つURL.
著者名] ファーストネーム、ミドルネームはイニシャル。全員列挙
雑誌名] ISO4による略記表記で、イタリック体(ただし1語の場合は略記しない)
巻番号] ボールド体
号番号] 巻通し頁番号でない場合のみ記載。またSupplementの場合に「Suppl.」と記載
頁番号or論文番号] 頁番号は最初の頁数のみ記載
言語表記] 英語文献以外の場合、末尾に記載
DOI] 未記載文献へのDOI追加
DOI] 正しい引用文献とリンクしているか。
URL] DOI以外のリンクには、アクセス日を記載
書籍・プロシーディングス 著者名: 書籍のタイトル, 付随情報, [編集者名], 出版社,[出版社所在地], (出版年), 頁番号, (言語表記). DOI or ISBN.
書籍名] 雑誌と違い、略記はしない
書籍名] 正式な英語タイトルを持たない日本語タイトルの場合は、ヘボン式ローマ字表記し、( )を付けて英訳を併記
書籍に付随する情報:改訂バージョン、巻番号、国際会議略称など] 書名の後に記載
編集者名] 記載する場合は、書名および付随情報の後
出版社名] 発行元の名称を記載
出版社所在地] 不明の場合は、記載不要
頁番号] 最初の頁数のみ記載
言語表記] 英語文献以外の場合、末尾に記載
DOIorISBN] DOIまたはISBNを記載。アクセス日を持つURLも可
学位論文 著者名: 学位論文の種類, 大学名, (学位授与年), 頁番号, (言語表記). [DOIまたは、URL,(アクセス日)]
規格 規格番号: 制定年, 規格のタイトル (言語表記).
Webサイト 著者名]: Webページタイトル,Webサイト提供元,[“報告書の名称”],[(報告書発行日)],入手先URL(言語表記),(アクセス日).
その他 文献の基本的な書き方」を参照