「鉄と鋼」第112巻2026年2月発刊特集号「微生物腐食の解明と診断・抑止技術の構築」原稿募集のご案内(投稿締切日:2025年6月30日)(2024/11/1)

微生物腐食は、環境中の微生物の直接/間接的な作用により、材料を使用する環境が十分に温和な場合でも腐食が大規模かつ早期に誘導される現象として知られています。その発生は、①金属表面への微生物の付着、②バイオフィルム形成、③バイオフィルム近傍/直下での腐食発生、という過程に従うとされており、局所的な腐食環境が金属-生物界面に形成される可能性を示唆する知見が多数報告されています。しかし、腐食機構および原因となる微生物の種類・作用などについては未だ十分な解明が進んでいないため、腐食事象を微生物腐食と判定する基準さえも明確されていません。

2020年に日本鉄鋼協会に設立された「微生物腐食の解明と診断・抑止技術の構築」研究会では、微生物腐食の影響因子を実証解明し、金属-微生物の相互作用解明に寄与する材料学的諸因子に関わる学理の充実に取り組んできました。

本特集号では、当研究会の成果、ならびに微生物腐食の解明・抑止に関するトピックスを総括することを目的としています。研究会委員のみならず、一般会員の方からも広く原稿を募集しますので、奮ってご応募ください。

1.スコープ

様々な環境(土壌環境含む)における微生物腐食事例、金属表面の微生物活動の制御に関わる知見、微生物腐食研究への活用が期待される微生物解析、腐食解析、観察技術などに関する研究成果などを広く集約し、今後の微生物腐食機構の解明とリスク制御の一助とすることも目的といたします。

2.投稿締切

2025年6月30日(月)必着
(締切日を過ぎて投稿された原稿は通常の投稿原稿として受付けます)

3.発刊予定

「鉄と鋼」第112巻2026年2月15日発刊

4.投稿規定、審査方法

投稿規定は、「鉄と鋼」ジャーナルWebサイト掲載の投稿規程、執筆要領をご参照ください。
審査は通常の審査方法に準拠します。

5.企画世話人・問合せ先

宮野泰征 秋田大学 大学院理工学研究科 准教授
TEL. 018-889-2354 E-mail: y.miyano@gipc.akita-u.ac.jp

6.原稿送付先

下記サイトの電子投稿画面からご投稿ください。

電子投稿の操作に関しご不明の点は、本会編集グループにご連絡ください。
(TEL. 03-3669-5933 E-mail: editol@isij.or.jp