「鉄と鋼」第111巻2025年12月発刊特集号「摩擦接合を含む革新的な固相接合技術」原稿募集のご案内(投稿締切日:2025年6月1日)(2024/8/1)

摩擦接合技術(摩擦攪拌接合(FSW)、線形摩擦接合(LFW)など)は、金属の融点以下の温度で接合することにより、溶融溶接に伴う課題を軽減できる革新的な固相接合プロセスとして注目されている。本技術により、例えば社会インフラ用鋼構造物の長寿命化の実現や溶接制約条件の緩和による合金元素の活用を通じた新規鋼材を検討し、鉄鋼材料の持つ高いポテンシャルを引き出すことが期待できる。

そこで日本鉄鋼協会に、2019年に「摩擦接合技術の鋼橋等インフラへの適用性検討」研究会Ⅱ、2021年に「摩擦接合技術の高度化と鋼材設計指針の提案」研究プロジェクトが設立され、非溶接耐候性鋼におけるFSW、LFW施工性の確認、継手の組織と機械的特性・耐食性に関するデータの取得、さらには従来添加が避けられてきた元素(P、C、Al)を積極的に活用した新しい耐侯性鋼の検討が進められてきた。

本特集号においては、研究プロジェクトにおける研究成果および摩擦接合を含む固相接合に関連する研究成果を広くまとめ、鉄鋼協会の会員各位、一般読者に知っていただくことを目的として、特集号を企画した。本技術に関わる原稿を一般からも広く応募するので、奮ってご応募いただきたい。

1.スコープ

摩擦接合を含む各種固相接合時に発達する組織や接合部および継手の特性(機械的性質,耐食性など)、これらに及ぼすプロセス条件や合金元素の影響などにについて、広い範囲から論文を募集いたします。

2.投稿締切

2025年6月1日(土)必着
(締切日を過ぎて投稿された原稿は通常の投稿原稿として受け付けます)

3.発刊予定

「鉄と鋼」第111巻2025年12月15日発刊

4.投稿規定、審査方法

投稿規定は、「鉄と鋼」ジャーナルWebサイト掲載の投稿規程、執筆要領をご参照ください。
審査は通常の審査方法に準拠します。

5.企画世話人・問合せ先

藤井英俊 大阪大学接合科学研究所 教授
TEL. 06-6879-8643 E-mail: fujii.hidetoshi.jwri@osaka-u.ac.jp

6.原稿送付先

下記サイトの電子投稿画面からご投稿ください。

電子投稿の操作に関しご不明の点は、本会編集グループにご連絡ください。
(TEL. 03-3669-5933 E-mail: editol@isij.or.jp