本会論文誌における「速報論文」の趣旨紹介および「ISIJ International」での「速報論文/Short Article」新設について(2023/12/01)

本会和文論文誌「鉄と鋼」では、原稿種類について「速報論文」を、「寄書」から独立させ、査読期間を短くすることも付与して、2022年4月に新設いたしました。

著者の方々より「速報論文」の趣旨がわかりにくいというご意見があり、定義を見直すとともに、趣旨を以下にご紹介いたします。

また、「鉄と鋼」だけでなく、「ISIJ International」にも新設いたしましたことをお知らせいたします。

「速報論文」の定義について

速報論文/Short Article:
速報を要する新規性のある研究成果や技術的知見を簡潔にまとめた論文

速報論文には、次の特色もあります。
(1) おおよそ3週間以内に査読結果を回答
(2) 「鉄と鋼」と「ISIJ International」の相互転載が可能(電子版発行日から半年以内に限る)

「速報論文」の趣旨について

「速報論文」という原稿カテゴリーは、鉄鋼および関連材料の材料・プロセスに関する最新の報告を迅速に発信する場として提供するものです。5頁以内の短報であることから、新規性のある研究成果・技術的知見、考察を論理的かつ簡潔に記述することが必要です。

従来の本会論文誌では、「速報論文」の内容は「寄書」の中に含まれていました。「寄書」はいわゆるLetterやCommunicationの記事と同じで、論文著者と編集者との間のやりとりを意味したものですが、その中にあった、速報を要するために短いながらも新規性、独創性を有し、学術論文として厳格に査読を行っている内容を「速報論文」として選りわけて独立させることにいたしました。

また、短報の学術論文であることから、英語名称を当初の「Rapid publication」から「Short article」に変更しています。

「速報論文」は、博士課程や修士課程の学生の研究発表、講演大会での発表やポスターセッションなどの内容をまとめた発表を行う場として利用していただくことができます。初回の査読結果を3週間以内に回答いたしますので、スピーディな掲載をすることが可能です。

ただし、「速報論文」は、その形式から「俵論文賞」や「澤村論文賞」などの対象論文とはなっていませんが、「鉄と鋼」の「速報論文」は「論文奨励賞」(若手論文賞)の対象としています。

「ISIJ International」での「Short Article(速報論文)」新設について

2023年12月より、本会英文論文誌「ISIJ International」にも速報論文として「Short article」を新設いたしました。「鉄と鋼」と同様の定義、特色です。

ぜひご投稿いただきますようお願い申し上げます。