本会論文誌「鉄と鋼」、「ISIJ International」掲載迅速化のための制作工程および投稿手続きの見直しについて(2023/06/30)
本会論文誌編集委員会では、「鉄と鋼」「ISIJ International」において投稿原稿が査読を経て受理された後公開までに他誌よりも時間がかかっていることから、論文をいち早く公表するために、投稿手続きも含め制作工程の改善を図ることにいたしました。具体的には以下のように各改善を実施してまいります。
著者の方々にはご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解、ご協力賜りますようお願い申し上げます。
1. 投稿手続きの改善 <2023年9月投稿原稿より実施いたします>
1) Application formでの情報の一元化、受理後の登録フォームの廃止
従来は、投稿審査審査システムでの投稿情報入力、受理後の掲載情報入力と2段階に分けての登録が必要でしたが、掲載情報の登録の遅延により掲載号全体の制作が律速されていたため、投稿時にApplication formを用いて情報の一元化を図ることといたしました。Application formの項目を満たさない限り、投稿原稿は受け付けられなくなります。
2) 必要原稿の投稿時提出の厳格化
原稿ファイル作成に対して投稿規程でお願いしているとおり、ファイルは以下の形式でご投稿いただくことを徹底いたします。ファイル形式を遵守していただけない場合、その投稿原稿は受け付けられなくなります。
なお、スムーズに論文投稿、受付を行うために、テンプレートを利用してのご投稿をお願いします。
[受付可能な原稿のファイル形式]
- 本文(タイトル~文献)原稿:Microsoft Wordファイル
※システムの査読用PDFに変換することにより、ファイルが崩れるような場合には、PDFファイルでアップいただく他に、Wordファイルも併せてアップして下さい。 - 表原稿:Microsoft Wordファイル(Excelファイルも可)
※通常、表は組版制作の際に作り直しますので、表中のデータが抽出できるよう、画像の貼り付けではなく、表自身をWord機能を利用して作成下さい。Wordファイルで無理な場合はExcelファイルでも結構です。
※本文同様、査読用PDFの変換時に形態が崩れる場合には、画像でアップする他に、WordファイルかExcelファイルも併せてアップして下さい。 - 図表キャプション:Microsoft Wordファイル
※テンプレートのように、図表のWordファイル中に記載して下さい。従来のキャプションリストは不要です。また、投稿画面にキャプションを記入する必要はありません。 - 電子付録(Supporting Information):執筆要領2.(3)を参照
※動画はmp4ファイル、図表ファイルは表紙(書式があります)を付け、PDFファイルとするか、あるいはdocx、xlsxで掲載したい場合または複数のファイルになる場合はZIPファイルにまとめて、提出下さい。
※その他詳しくは、執筆要領2.(3)を参照して下さい。
2. 校正にかかる時間の改善 <順次進めていきます>
1) 著者校正期限の厳格化
通常どおり、校正期限は3日間でお願いします。3日間を超える場合は、受理時に予定した掲載号から遅れて掲載されます。
また、著者校正により、図表の場所や大きさが変更になった場合やカラーページの組み直しを要望される場合など、組版の大幅な組み直しが必要な場合も、予定掲載号から遅れて掲載されます。
2) 文献表記における印刷所、事務局の校正時間の改善
査読を経た原稿でも、文献表記は指定書式がありながら、不備がある表記が多いのが現状です。これまで印刷所や事務局で修正をかけてきましたが、その確認作業に非常に時間がかかるため、確認作業をほぼなくす方向といたします。また、この確認作業を補うために、文献の書き方ページやチェックリストなどを作成し、Webページに掲載する予定です。
なお、印刷所や事務局が気づいた不備については、著者に断らず修正する場合がありますのでご了承ください。
3. 制作のためのフローの一本化と改善
1) 掲載全論文の早期公開適用 <2023年10月受理原稿より実施いたします>
これまで早期公開は希望著者のみに適用してきましたが、制作フローを一本化することにより公開を早められることから、掲載論文は全て早期公開することになりました。
従来同様に、早期公開では、受理原稿をそのまま(ハイライトなどは付いたまま)、受理判定後1週間以内にJ-STAGEに掲載します。
2) 掲載フローの改善 <順次進めていきます>
掲載号はこれまで受理時にご連絡し、その掲載号を遵守する形で進めてきました。このため、著者校正のやり取りや再組版などに要する余裕を見込む必要があり、さらに論文誌全体の制作時間を長くさせる要因となっていました。
今後は、制作に時間を要する論文は受理時にご連絡した予定掲載号から遅れる可能性があります。このため、受理時にご連絡する掲載号はあくまで「掲載予定号」であり、掲載号が確定するのは「著者校正終了時」といたします。
[掲載フロー見直しのポイント]
①掲載号の確定を「受理時」→「著者校正終了時」に変更
②差し替えや修正などがあり、制作に時間がかかる論文は、受理時の掲載予定号ではなく、次号以降に掲載を回す
4. 上記1~3項に関係するお願い事項
1) 請求書発送時期の変更 <順次進めていきます>
現在は著者校正時に掲載手数料等の請求書を校正PDFとともにお送りしてきましたが、掲載号が確定する著者校正終了後にご送付いたします。
2) 掲載料の値上げ <2024年1月投稿原稿より適用いたします>
全論文早期公開の実施、用紙費や運送費の値上げなどもあり、掲載料を1頁あたり9,300円(税抜)から9,900円(税抜)に値上げすることにいたします。2024年1月投稿分からの適用となります。何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
3) 特集号の別立て発行と通常号冊子版の2号合併発行 <鋭意検討中です>
特集号発行の制約を軽減しながら、通常号掲載の論文も迅速公開するために、通常号は12号とし、特集号は別立てで発行することを検討しています。また、冊子版は有料購読者も減少していることから、印刷費と送料を節約するために2号を合併して印刷することも検討しています。なお、J-STAGE(オンラインジャーナル)では現状どおり毎月の公開を予定しています。
以上